オープンウォーター奮闘記

オープンウォーターライセンス奮闘紀

オープンウォーター奮闘記

プロローグ

興味だけでまったくダイビング経験がない私が何を血迷ったか ダイビングのお仕事に携わることに決定した日のこと。

ボス「おぉ~い!ダイビングのことを知りたいならライセンスぐらい取らないと! どこにもダイビングしにいけないよ。あぁ、とりにいくならついでに取材もしてきてね♪」

ボスのそのようなお達しに、今回スキューバダイビングのライセンスであるCカードをGETすること になりました。

「つうか、・・・どこにもダイビングにいけない!?」

そうなんですよ!!気軽にスキューバダイビングをするにはCカードという スキューバダイビングのライセンスが必要なんです!(ただし、ダイビングショップなど 体験ダイビングはライセンスがいらないようです。)

「・・・・ん~、知らんかった~!ん!?というよりCカードって何?免許書みたいなもの?」

そんな疑問をもった人が私以外にもいることでしょう! そこでCカードとはなんぞや!?→詳しくはこちら

二泊三日?

二泊三日?

「ほぉ~なるほど!!確かにスキューバダイビングは海中の遊び。ルールや知識がないと 危険ですね!何事もそれなりの事前に知っておくことが大事ですな!」

続けさまに基本的な質問をボスにぶつけてみた。

俺「でも、ライセンスをgetするにはどうしたらいいの?」

ボス「ググれ(googleで検索)

はい!はい!調べますよ!
インターネットで調べますよ!
若干、腐りながらgoogleのサイトを開き「Cカード 取得」とキーワードを入れ検索して
みると、出てきました!Cカードの取得内容! 結構ライセンスの取り方っていっぱいありました。
調べていくと 基本的にダイビングスクールやダイビングショップのカード取得コースに申し込んで その講習を受ける流れのようです。海外旅行のツアーで取ったりするのもあるみたいです。 Cカードはダイビング団体がいくつかあるせいかいろいろな取り方があるようで、 PADIやSSI、NAUIといった有名団体のライセンスを発行するツアーが多いみたい。
大体、学科講習、実技講習合わせて二泊三日の日程を組むところが多いですね。

二泊三日?

いいえ、一泊二日です

俺「2泊3日かぁ~。。よし!どうせなら有給使って海外旅行ついでにライセンス取ってきますよ♪」

ボス「お前にそんな余裕はない!土日で取ってこい!」

俺「・・・そんな御無体な」

あえて厳しい状況へ追い込む!そう!まるで百獣の王ライオンは我が子を先人の谷に
尽き落として這い上がってきたものだけを育てるってあれですね。
育てられてないけど(笑)
無茶苦茶だな~と思い再度「Cカード 1泊二日」で検索すると
結構ありますね!弾丸ツアー(笑)
特に筆者が住んでいる関東地方では、ダイビングのメッカである伊豆での1泊2日コースっていうのが結構ありました。
この1泊2日コースで取れるライセンスのランクは、一般的な初級ライセンスのオープンウォータライセンスで、
1stars及びCMASというダイビング団体に加盟しているダイビングショップがおこなっているところが多いようです。

「これだな!っていうか、これしかないな!(笑)」

ということで、今回スキューバダイビングのCカード取得のため、伊豆のダイビングショップに
1泊二日の1stars及びCMASライセンス取得コースに申し込むことになりました。

学科講習

1stars&CMAS

1stars&CMAS

というわけで、1stars及びCMASライセンス取得コースをうけることになったわけですが、 普通に・・・

「まず何すればいいの?」

ってことになりますよね!?(笑)

■以下説明
1stars及びCMASの講習の流れは、starsネットダイバーズスクールの学科講習を受けて、 講習後に行われる試験に合格し、団体加盟店での海洋講習(プール及び海でのトレーニング)を 修了することでCカードを取得できるというものです。
取得コースを開設しているダイビングショップ及びダイビングスクールに申し込むと まずインターネット上で行う学科講習を受けるように指示されます。 この学科終了後に直接ダイビングショップやスクールに行って実技講習を受けることになります。 starsネットダイバーズスクールは他の団体の学科講習と異なり、申し込みや教室での受講 の費用は一切かかりません。講習自体もインターネット上で用意されたテキストを使って行うため 一切無料。
試験は何回落ちても無料で再チャレンジできるとても画期的なプログラムです。

学科講習はインターネットで

学科講習はインターネットで

「ん~、素晴らしい!」

筆者にとって学科試験やテストなどといったものは学生時代からの愚行。
ましてや、無駄に多忙である筆者にとってテキストを買って教室に通い図書館で勉強といった余裕もない。 幼少期、むりやり塾に通わされた苦い思い出がフラッシュバックします。

「うぅ~、うなされます!!」

しかし、このstarsネットダイバーズスクールの学科講習はインターネットで用意されている テキストで自分の好きな時間に勉強して、最後にテスト(ファイナルチェック)受けるだけ!!

学科はしっかり勉強しましょう

学科はしっかり勉強しましょう

「そう!それだけなんです!!余裕です!、しかもテストは何回もトライ可能ときたもんですから。 こんなの楽勝だぜ~!!!って感じです。」

まぁ、そんな息巻いていた筆者ですが、実際テストはギリギリでした!
これから受講を考えているみなさん。実践トレーニングに向けて筆者のようにならず しっかり勉強しましょう。ちなみにお金はいっさいかかりません。

ファイナルテストに合格すると1ヶ月以内有効の合格書が発行されます。
プリントアウトして海洋講習を行うダイビングショップへもって行きましょう。
あと、実践トレーニングに必要なテキスト類やショップまでのルート案内の プリントアウトも忘れずに!

海洋講習1日目

初日の朝は早い

初日の朝は早い

実習を行った時期は9月。
時期的に台風が来ないかドキドキしていた実習初日は、とにかく朝早い!
私のようにいつもは朝遅い時間に出社している人たちにはちとつらいかも。

・・・余裕がある人は現地に前日入りをおすすめしますよ。
いや、ホントに・・・

体調不良だとダイビングはできませんからね~。 もちろん、実習現場に近い人はゆっくりできますね(笑) 筆者は都内近郊に住んでいるため、実習が行われる伊豆へ行くには まだ外も暗い時間に起床です。

目的地の伊豆の最寄り駅までだいたい都心から電車で3時間。 車で行かれる方!伊豆方面は朝混みますので早めに出発されることをおすすめします。
電車はゆっくり寝ならが行けるのが良いです。そんな長旅なので当然電車では 爆睡なわけです。
でも・・・、筆者の主観ですが、電車で寝ると疲れが倍僧するような気がします(笑)

東京からのルートと時刻

東京からのルートと時刻

私みたいに東京から来る人も多いでしょう♪ルートは・・・ 東海道線に乗るなら左側の席に座るのがいいですよ。

・・・海が見れますからね。

あと、伊豆急行線はシーズンということもあってダイバーでにぎわっていました。
伊豆急行線の駅は自動改札でないので乗り越ししている人はなるべく改札口の近く で降りられるようにすると良いです。 筆者が降りた城ヶ崎海岸駅の改札口は、すごい混んでました。 改札口がホームの一番前になるのでここで降りる人は先頭車両に 乗ることをお勧めします。あと、JRのスイカ等で来ると清算に時間がかかるので なるべく切符を購入して来ることもお勧めします!

っつうことで、集合場所に城ヶ崎海岸駅に到着!
この時点で、8時35分!まだ早い(笑)
晴れた伊豆の早朝は気持ちいいですね♪

お迎えとメディカルチェック

お迎えとメディカルチェック

伊豆では、大体のダイビングショップが現地の近くの駅までお迎えに来てくれます。
この日も多くのダイビングショップの車が駅に詰め寄ってお客さんを待っておりました。 各ショップが看板を持って改札出口で待ち構えておりますので 多分迷う人はいないと思います。

つうか、駅小さいから迷うはずがない!!

そして大抵のショップがお決まりの大きなバンで迎えにきます(笑)

海洋公園までの道中インストラクターの方から今回のダイビングポイントの説明を受けました。 ここでダイビングスポットの説明を!
ダイビングポイントとはまさにダイビングする場所です。
伊豆海洋公園なんかは東伊豆で有名なダイビングスポットの一つです。

お迎えとメディカルチェック

通称、IOP(izu ocean park)なんていわれていますね。 ダイビングスポットによっては、ダイビングサービスがあり私のようなダイビング初心者がプール講習を行うことができる屋外プールやちょっとした装備なら購入できる売店、多くのダイバーが休むことができる大きな休憩スペースがあるところもあります。

さて、現地に着くと早速講習開始ですよ。
まずは、担当されるインストラクターやバディとの自己紹介から。
ちなみにバディとは一緒に潜るパートナーのことです。
自己紹介も程々に健康チェックと内容書にサインをしたら、レッツ講習です!!

あっ、これからダイビングの講習を受ける方!
講習日当日は体調を整えてきてくださいね。 体調不良は別の日をにしたほうが良いと思います。ダイビングは意外と過酷です!水中でも酔う!(笑) あと、持病がある方はインストラクターに早めに相談しましょう!!
それから、酔いやすい人は絶対に酔い止めを飲んできてくださいね!

絶対です!

機材説明、チェック、セッティング、ハンドシグナル

機材説明いろいろ

講習初日の午前は機材説明から。 いきなり海に行くわけには行きません。いきなり海にいくなんて 無謀です!!命を守る機材のチェックや基本的な知識やテクニックを覚えることが大切です。

そして何よりスキューバダイビングを楽しむため!・・・に必要です。

まずは機材の説明と使い方から講習を受けました。 ダイビングに必要なもっとも最低限の機材は、ウェットスーツ、BCジャケット、レギュレーター 、計器類(残圧系は必須)、オクトパス、マスク、シュノーケル、フィン、グローブ、ブーツ、ウェイト(重り)です。 なんだか、専門的な機材の名前がでてきましたね~!まぁ、学科講習を真面目にやっていた人は余裕ですね・・・(笑)

器材のセッティングは、意外と慎重に作業しなければいけないのですよ。 意外と簡単のようですが、年々の老化により物覚えが段違い悪い私はこのセッティングの手順をよくすっ飛ばしてしまいました。<> いかんですね!潜る前は要チェックですわ!後は、バディ同士で機材セッティングを確かめ合って終了!!

取り扱いは慎重に

あと、水中では当然のことながら会話ができません。
そこで手話のようにダイビングではハンドシグナルという手で会話をする方法があります。 これは絶対に覚える必要がありますね。普段ジェスチャーとして手で 意思を伝えることがあると思いますが、 ハンドシグナルでは普段のジェスチャーで使う手の形の意味が 違った意味でとらえられるもの(たとえば、0(ゼロ)を表すときは、人差し指と親指で丸を 作るのではなく、グー(じゃんけんのグー)で表現される)があるのでしっかり覚える必要があるようです。意外と間違えますよ(笑)

一通り、機材説明、チェック、セッティング、ハンドシグナルができたら次はまずはプール講習からです。

プール講習

ウェットの浮力はすごい

一通り、機材説明、チェック、セッティング、ハンドシグナルができたらいよいよ実践講習開始です。
しかし!、 いきなり海に行くわけには行きませんね。自殺行為です(笑)
まずはプールで基本的な移動技術であるフィンワークや水中で浮くための中性浮力の取り方と 水中での基本的な技術を勉強してからです。
ダイビングポイントによってはダイビングに関する基本技術を練習するダイビング用のプールや 中性浮力などを練習する水底5mのプールがあります。 これらのプールはすべてのダイビングスポットやサービスにあるわけではないのでポイントによっては海の浅場で練習することもあります。
大体ここでの講習で手こずるのはフィンワークとマスククリア、マスク脱着と中性浮力のようです。
特に中性浮力!
私は水泳をやっていたのである程度フィンワークはそれほど難しくなかったです。 ただ、マスククリアやマスク脱着は水中でやる技術なのでコツとかが必要と思いました。 あと、普段われわれは主に鼻を使って呼吸しますよね。 でも、スキューバは口で吸って口で吐く動作になります。普段鼻を使うことに慣れてしまっているので、 はじめ口で息を吸った(ここはシュノーケルやレギュレーターを加えているので嫌でも間違えない)後、 思わず鼻で息を吐こうとすると、マスクは鼻と一体になっているので排出できない、息出せないということは

呼吸で迷う

「苦しい。。。」

そう!息の吐くタイミングを完全に間違えるので苦しくなりました。(笑)
プール講習では水深が深いプールも使用します。 普通の人は深いプールで何をやるか疑問に思いますよね。 ぱっと思いつくところで深さになれる練習かなと思います。
ここではスキューバダイビングでもっとも重要な中性浮力というものを学びます。 中性浮力とは、水中の中で浮きもせず、沈みもしない状態のことですね。 ダイビング中に浮きっぱなしでは面白くないし、沈みっぱなしだと海溝に落ちていきます。恐ろしいです。 そうならないための中性浮力です。 大体、スキューバダイビングをするときウェットスーツを着るのでこれだけでも浮力が得られます。
これか着てみると面白いほど浮きます(笑)
それにBCやらその他の機材をつけると自分が浮きもせず、沈みもしない状態になるかわかりません。 ましてや、人間の肺活量はだいたい男性で2.8千程度ということなので肺に空気が入っている状態でだいたい空の大きいペットボトル を一つ抱えた状態になります。これだけども十分な浮力です。

バランスを保つのが大変

なのでスキューバダイビングの機材をつけた状態でプールや海に入ると浮いてしまいます。 そうならないために、体に重り(ウェイト)をつけて、逆に沈むようにしてあげることをウェイトコントロールといいます。 ここをおろそかにしてしまうとダイビングが楽しめないのでぜひ適正なウェイト(重り)の設定ができるようにしましょう。

それから、水深が深くなると耳に圧力がかかります。 そう耳が痛くなるのです。とくに鼓膜が!! そこで耳貫という技を使います。 簡単に説明すると 鼻摘まんで鼻から空気吐くだけ!これだけ!(笑) そうすると鼻を摘まんでいるため、行き場を失った空気どもは強制的に耳から出ていくので、外からの圧力を 相殺してくれます。人によっては空気が耳から抜けにくい人がいますが、いろいろ対処法があるので試してみましょう。

あぁ、それから耳が痛くなってからやっては手遅れですよ(笑)
耳がちょっと変かなって思い始めたころにやらないとだめです。

耳が超がつくほど痛くなりますよ!

休憩

トイレは済ませる

だいたいここまでで初日の午前講座は終了しました。
参加されていた方々がうまい人達だったので講習はスムーズに進みました。
この後はお昼をみんなでいただいたのですが・・・

ダイビングって意外と体力使う!

そして・・・

意外と腹が減る!

私はあらかじめ頼んでおいた弁当を一瞬にして平らげてしまいました。(笑)
後、海に行く前にはトイレは済ませておきましょう♪

初めての海洋講習

水面移動

午後講習の始まりは、午前中の行ったことのおさらいです! 海でのスキューバダイビングを楽しむために最低限必要な技術のおさらい。 その中でも中性浮力、耳抜き、マスククリア、マスク脱着、レギュレーターリカバリーなどは 抑えておかないといけない技術です。他にもいっぱいありますが、最低限です。
海洋講習1本目の目的は海の中でのダイビングを体験することでした。
今回のダイビングポイントはエントリーポイントに スロープ(坂)やロープが張ってあるので比較的海に入りやすかったです。 器材を装備して、波が立っているのでレギュレータをくわえていざ!
最初は、波が立っているとはいえ それほどではないだろうと思っていましたが、恐るべししけ! ダイビングをするにはある程度沖まで出て行くわけですが、 サーファーが大好きなサーフゾーンと呼ばれる比較的波に流されやすいところを通ることがあるので注意!

あと、耳抜き!

コメ目に耳抜きをしてあげないと耳が痛くなります。

耳抜きはこまめに

迷子にならないように耳抜きをしつつ、浮力調整でBC操作とエントリー直後は大忙しです!
でも、沖に出てみると意外とうねりとかって無いんですよ。
約30分必死にダイビングして 再びエントリーポイントに戻って来るわけですが、 当然、われわれだけでなく他のダイバーもいっぱいおります。
当然、エントリー・エキジット場所は混雑しています。 シーズン時に行くともうぶつかり捲くりですね(笑)
まぁ、そこは譲り合い助け合いで行きましょう♪
そんな感じで午後にもう一本潜って初日は終了。
二日目に続きます。

二日目は楽しんで終了

2日の講習はいきなり海です!

バディとは助け合い

なんたって、ダイビング団体にもよりますが、規定では2日間で4本こなさなければなりません。 どんどん経験を積んでいきましょう!
海講習2本目は プール講習でやったことが海でできるかの実地テストです。 プログラムにはばらつきがあると思いますが、 私が受けたときは、2本目はレギュレーターリカバーとマスクブローなどの比較的簡単な技術でした。 プール講習ではうねりなどがないので比較的楽にできますが海の中はプールと違いうねりや岩があります。
結構揺られながらやることになります。こうなると ちゃんと中性浮力をとれていないとなかなかうまくいかないものです。 特にレギュレーターリカバーはある程度位置を把握して 丁寧な動作でやらないとセカンドステージを拾えないですね。 ある程度技術チェックが終わったら後は、 水中に慣れです。 初日と違ってある程度余裕があったので魚を見る余裕がありました。 死滅回遊魚とかもいて伊豆の海もなかなか見所がある場所でした。

二日目の余裕

技術はかなり重要なので完璧にできるまで練習したほうが良いようです♪

さすがに3本目、4本目となるとだいぶ余裕がでてきました。

このころ辺からうまく中性浮力がなんとなくとれるようになって来ました。 私もそうでしたが、どうしても水中で手を使ってしまう傾向にあります。
ですが、これは余計な動作なので空気を消費してしまうので ダメ!基本的に手はBC操作のみだけ。
この辺がうまくできるようになるとダイビングが上達したことが実感できるようです。 。
最後はダイビングログという潜水記録を書き、ライセンス用の写真を撮って 講習修了です。 ん~、なかなか強行ですが、2日でライセンスがとれるとは なかなかこのコースはお勧めですね。
後は伊豆なので帰りに温泉に使って終了です。
ねっ、簡単でしょ(笑)

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